ヤンセンは明確に定義された科学的アプローチの取り組みに注力します。
進化する腫瘍内微小環境戦略
ヤンセンの戦略展開は、がん細胞と腫瘍内微小環境の重要な関係の把握に基づいた薬剤開発への革新的なアプローチを核としており*、腫瘍の免疫環境に特に重点を置いています†。治療標的は今初めて、腫瘍細胞が免疫細胞や腫瘍内微小環境の他の成分と相互作用する範囲と、がんの発生、進行、転移、薬剤耐性に果たすきわめて重要な役割の究明により、パラダイムシフトを迎えるところまできています。
ヤンセンのアプローチは、治療介入の標的となりうる腫瘍内微小環境における初期の変化を安全で効率的に発見できるコンパニオン診断薬の追及であり、それに伴った適切な時期に適切な患者さんへ適切な治療を施す診断能力です。
対象領域
- がん関連基質
- 腫瘍関連マクロファージ
- 腫瘍免疫学
- 免疫モデュレーション
- オートファジーとストレス反応
- がん代謝経路
- 浸潤性増殖と低酸素
- 癌遮断
*腫瘍内微小環境とは腫瘍が存在する細胞環境で、周囲の血管や免疫細胞、線維芽細胞、その他の細胞、シグナル分子や細胞外マトリックスなどがあります。腫瘍はその微小環境を変化させる能力があり、腫瘍内微小環境が腫瘍の増殖と転移に影響を及ぼします。
†免疫細胞には、がんが発症するさまざまなステージで、腫瘍内微小環境をコントロールする役割があります。免疫システムはがんの発生を防ぎますが、またがん細胞の増殖を加速させることもあります。