自殺:私たちが議論する必要がある公衆衛生の危機
自殺は、一般的に40秒に1回起きていると言われ、世界では毎年800,000人以上の命が犠牲になっています。1 2016年には、米国内だけでも10歳以上の米国人、およそ45,000人が自殺で亡くなっています。米国では、自殺は死因の第10位であり、3つしかない増加傾向の死因のうちの1つです。2これは驚くべき数字ですが、それでも自殺で失われる人命の大きさや潜在的価値の損失、そして自殺した本人や家族など近しい人たちの苦しみを表すものではありません。
自殺は、脳機能障害、特にうつ病に関連する非常に複雑な問題です。脳や精神疾患について以前より多くのことがわかってきていますが、自殺に至る原因とその防止方法を理解するためにはさらに多くの知識が必要です。ヤンセンは、科学と臨床研究を支持し続けることにより、重大なメンタルヘルス問題に関する知見を得て、新しくより良い治療法を開発することに全力で取り組んでいます。
ヤンセンでは、9月10日の世界自殺予防デーおよび9月10日から始まる自殺予防週間の普及、啓発のために、科学の擁護者:ヤンセンヘルシーマインドプログラムの一環としてSuicide: The Public Health Crisis We Need to Discussというタイトルの新しいビデオシリーズを発表しました。
エミー賞受賞者であるジャーナリストのVicki Mabrey氏が進行を務めるこのビデオシリーズでは、自殺について医学的な視点からお話します。また、ヤンセンのヘルシーマインドプログラムには、全米自殺防止財団のCEOであるRobert Gebbia氏およびメンタルヘルス提唱者であり、Teaching Everyone About Mental Health (TEAM)の設立者であるMackenzie Drazan氏も参加しています。
このビデオでは、出演者が持っている知識や個人的な体験を語り合い、自殺リスクを抱えた人を見抜く方法や社会全体として自殺の防止に取り組む方法についてアドバイスをしています。
メンタルヘルス提唱者のMackenzie Drazen氏は、妹を自殺で亡くした後、自殺について家族内でどのように話し合ったらよいのかわからず、自殺に関するリソースを探すことも難しかったと話します。また、自身が設立した団体TEAMを紹介し、自殺者の家族がメンタルヘルスに関する必要なリソースを入手できるように支援していると述べています。
全米自殺防止財団のCEO、Bob Gebbia氏は、自殺は防止できると語り、一人ひとりが互いに気持ちを通じ合わせることができれば、自殺のリスクは減らせるとの研究結果があることを指摘しています。
Bobは、今回のビデオシリーズや他のリソースを通して、人々が必要な支援を得るための情報や新しいツールを提供できると確信しています。「協力し合えば、命は救える」というBob Gebbia氏の言葉に励まされます。
家族や友人の間だけでなく、社会の中でも、メンタルヘルスや自殺についての率直な話し合いができるというのは重要なことです。
自殺についての知識を深め、自殺を防ぐ方法を確立するためにも、科学的な研究をさらに行う必要があります。また、産学官と非営利団体が密接に連携して、社会に蔓延する自殺問題に取り組む必要があります。
自殺防止についての新しいビデオは次のリンクからご覧いただけます。Janssen YouTube channel.科学の擁護者:ヤンセンヘルシーマインドプログラムを通して、神経科学研究における進歩について一般に向けた啓発活動を行い、自殺防止を含め、メンタルヘルスおよび脳機能障害に関するニュースや情報を提供しています。
もし、あなたやあなたの大切な人が危機に陥っているならば、National Suicide Prevention Lifelineにお電話ください。電話番号は1-800-273-TALK (8255)です。Crisis Text Lineにテキストメッセージ「TALK to 741741」を送ることもできます。詳しい情報については全米自殺防止財団とTEAM (Teaching Everyone About Mental Health)にアクセスしてください。
2018年9月10日
1世界保健機関(2018):自殺データhttp://www.who.int/mental_health/prevention/suicide/suicideprevent/en/ (2018年8月23日アクセス)
2 US Center for Disease Control News Room 2018, https://www.cdc.gov/media/releases/2018/p0607-suicide-prevention.html