IBDのない世界を想像してください:IBDストレス試験QuickFire Challenge
炎症性腸疾患(IBD)に苦しむ人々が増す中、2018年5月19日に開催された世界IBDデーには、50カ国を超える世界中の地域が協力し、疾患に対する認識を高め、IBDと闘う世界中の人々が結集しました。ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメントはジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーションのJLABSとともに今回の会合に参加し、行動を呼び掛け、IBDストレス試験Quickfire Challengeの開催を発表しました。最も優れたストレス試験を開発したイノベーターに、最大50,000米ドルの助成金を授与し、アイデアの実現を支援する取り組みです。
IBDにはクローン病や潰瘍性大腸炎が含まれ、消化管の慢性的な炎症を特徴としています。症状には激しい腹痛、下痢、疲労、体重減少などが挙げられます。これらの診断は困難であり、診断が遅れることもよくあるため、手術が必要になるほど進行した状態で発見されることが多くあります。
また、IBD患者数は増加しており、世界中で500万人以上の人々がこの疾患に苦しんでおり、アフリカ、アジア、南米の新興工業国では発症率が上昇しています。
IBDの治癒方法は不明ですが、遺伝的要因および微生物的要因と、感染、抗生物質、食事などの環境および生活習慣に関わる要因、すなわち「ストレッサー」とが、IBDの発症に関与している可能性を示すエビデンスが増えてきています。ストレッサーに対する個人の反応を追跡および解析する体系的な手法を開発すれば、IBDの診断、治療、予防を改善する道が開かれるかもしれません。
妊娠糖尿病の診断に用いるブドウ糖負荷試験や、心疾患の診断に用いる心臓負荷試験といったストレス試験から着想を得て、個人の免疫や胃腸の健康状態を適切に評価し、最終的にはIBDリスクの予測も可能な「IBDストレス試験」の開発を担う、極めて優秀なイノベーターを世界中から募集します。
ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメントとジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーションのJLABSは、過去にも新たな市場を開拓し、画期的イノベーションをもたらし、共通のビジョンを持つパートナーと強固な関係を築くことで成果を上げています。私たちは優れたアイデアはどこからでも生まれてくるものと考えています。あらゆる状況の中で障害を乗り越え、新たな技術、治療法、薬剤の開発を促進し、患者さんにソリューションをお届けすることを目標としています。
皆さんも一緒に、IBDのない世界へ向けて一歩踏み出してみませんか。
IBDストレス試験QuickFire Challengeについての詳細はこちらからご覧ください。皆さんの革新的なストレス試験は2018年8月17日までにご応募ください。詳細はTwitterで@JLABSをフォローしてください。