Next-Gen Baby Box QuickFire Challenge(次世代の赤ちゃんボックスに即挑戦)
疾患のない世界への中心的役割を果たすというビジョンは、テクノロジーと科学の急速な進歩によって、疾患の経過を初期段階で抑制し、長期的に健康とウェルネスを維持することが容易な状況である、という考えでもあります。ワールド・ウィザウト・ディジーズ・アクセラレータのグローバル責任者であるBen Wiegandは、ジョンソン・エンド・ジョンソン・グループのヤンセン・ファーマシューティカル・カンパニーズ、ジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーション、フィンランドの公的機関パートナーがどのように世界と連携して、子供たちの健康を増進し小児疾患を早期に発見するために、「Baby Box of the future(未来の赤ちゃんボックス)」を創り出すかについてお伝えします。
今から80年近く前、フィンランド政府は未来に向けた投資を行いました。シンプルな贈り物によって、フィンランドのすべての子供たちがその人生において平等なスタートが切れるように、あるプログラムを開始したのです。その贈り物とは段ボール箱でできていて、その中には衣服、おむつ、おくるみ、段ボール箱を赤ちゃんの初めてのベッドに変身させる小さなマットレスなど、新生児の必需品が詰め込まれたものでした。妊婦がこの箱を受け取るには、妊娠4カ月を迎える前に医師か妊産婦診療所を訪問すればよいのです。その後長い年月の間に、箱の中身はその時代のニーズや医療上の優先事項を反映して進化してきました。この投資を続けることで、フィンランドの保育事情に大変革がもたらされ、フィンランドは世界で乳児死亡率が最も低い国のひとつとなったのです。
ヤンセンとジョンソン・エンド・ジョンソン・イノベーションは、このフィンランドの伝統に刺激を受け、子供たちの健康と両親の幸福を高めるという観点で未来に目を向けることとなったのです。今日では、ライフサイエンスとデジタルテクノロジーの融合によって、疾患の治療から健康管理へのヘルスケアモデルの変革や、人生の始まりと生涯にわたって、疾患の根本原因やその進行を標的とすることが、これまで以上に可能となっています。このような革新に後押しされて、私たちは疾患のない未来の実現に取り組んでいます。
現在の医療を改善するためのビジョンを共有し、次世代の子供たちやご家族のために、私たちはSitra(Finnish Innovation Fund)、Tekes(Finnish Funding Agency for Innovation)、VTT(Technical Research Centre of Finland)と協力して、「Next-Gen Baby Box QuickFire Challenge(次世代の赤ちゃんボックスに即挑戦)」を立ち上げました。このキャンペーンは今日私たちが知るような保育に変革をもたらすことを目的としています。子供たちの健康増進、疾患の早期発見、健全な育児の促進を目指して、「Baby Box of the future(未来の赤ちゃんボックス)」を開発するために、科学界のさまざまな関係者(事業家、研究者、新興企業、テクノロジー企業)からアイデアやイノベーションを募っています。私たちが求めているのは、出所を問わず、最高の科学と熱い想い、そして最新のデジタルテクノロジーです。これらは、「診断と治療」モデルから「予測と予防」モデルへとシフトすることで、既存の医療パラダイムを壊す一助となるでしょう。
決勝選出者には資金やメンター制度が提供され、今年フィンランドで開かれる世界の優良新興企業やテクノロジー企業が集うイベントにおいて、アイデアを発表する機会が与えられます。今後1~2年で、フィンランドで試験的に実施することを目標に科学技術を開発するため、優勝者には協力の契約が提示されることがあります。さらに、今回の試みの成功次第で、商品化を支援するための追加資金が提供されることもあります。
広範な疾患は過去の遺物となり、すべての人々がテクノロジーと医療の進歩によって促進された健康的な生活を送り、ライフサイエンス企業によって疾患は効果的に予防、遮断、治療される、私たちはそんな時代の到来を想像しています。私たちのビジョンは疾患のない世界です。「Baby Box of the future(未来の赤ちゃんボックス)」はその道を切り開く可能性を秘めていると私たちは考えます。しかしそれには皆さんの協力が不可欠です。今すぐ応募して「未来への旅」にご参加ください。未来のために子供たちの健康を育む手助けをしてください。
「Next-Gen Baby Box QuickFire Challenge(次世代の赤ちゃんボックスに即挑戦)」について