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ヤンセン、中等症から重症の活動期クローン病の成人患者さんを対象とした トレムフィア®(グセルクマブ)の第2相臨床試験における 48週目のトップラインの結果を報告

公開日: 
2021/11/26

本プレスリリースは、11月16日(米国時間)に、米国ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズが発表したプレスリリースの抄訳版です。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。本資料(英文)については、こちらをご参照ください。なお、本文中には未承認適応症に関する資料が含まれています。

 

第3相試験であるGALAXI 2およびGALAXI 3試験の患者登録を継続中

 

ペンシルベニア州スプリングハウス(米国時間2021年11月16日)- ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズ(以下、ヤンセン)は16日、GALAXI 1試験における第2相臨床試験のトップラインの結果を発表しました。この臨床試験では、トレムフィア®(グセルクマブ)を投与された中等症から重症の活動期クローン病(CD)成人患者さんにおいて、12週目に報告された臨床的寛解(クローン病活動指数[CDAI]<150)の割合が48週目に増加しました1。48週目には、トレムフィアを投与された患者さんの65%が臨床的寛解を達成しました。現在、米国においてトレムフィアは臨床試験中であり、CDの治療に対して承認されていません2

 

ヤンセンは、48週間、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同第2相用量設定試験であるGALAXI 1試験の12週目の中間解析結果を発表しています。第2相試験の主要評価項目は、プラセボ群と比較したトレムフィア投与群の12週目におけるCDAIスコアのベースラインからの変化量です3。GALAXI 1試験の48週間の治療期間中、すべてのトレムフィア投与群で同程度の安全性データが得られており、トレムフィアの既知の安全性プロファイルと一致していました。

 

「第3相試験であるGALAXI 2およびGALAXI 3試験の患者さん登録を継続する一方で、GALAXI 1試験の48週間の包括的な結果を、今後開催される学会で発表することを楽しみにしています」とヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント社のバイスプレジデント兼消化器病学疾患領域リーダーであるヤン・ウェカンプ医学博士は述べています。

 

48週間のGALAXI 1試験の結果は、中等症から重症の活動期CDにおいてトレムフィアを評価した初めての長期データとなります2。中等症から重症の活動期CDおよび中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎を対象としたトレムフィアの第3相臨床試験が進行中であり、継続して患者登録を実施しています。詳細はヤンセンのグローバル治験ファインダーをご覧ください。

 

GALAXI 1試験について2

GALAXI 1試験は、既存の治療薬(コルチコステロイド、免疫抑制剤)および/または生物学的製剤(TNF拮抗薬、ベドリズマブ)で効果不十分または忍容性を示さなかった中等症から重症の活動期CD患者さんを対象に、トレムフィアの有効性と安全性を評価する二重盲検、プラセボ対照、多施設共同第2相用量設定試験です。

患者さんは、5つの投与群に等しく無作為に割り付けられました。5つの投与群は、0週目、4週目、8週目にそれぞれ200mg、600mg、1200mgを静脈内(IV)投与するトレムフィア投与群、参照薬であるウステキヌマブを0週目に約6mg/kgをIV投与し、8週目に90mgを皮下(SC)投与する参照群、およびプラセボ群でした。プラセボとの比較は、12週以降は行われませんでした。

第2相GALAXI 1試験の主要評価項目は、12週目におけるCDAIスコアのベースラインからの変化量です。12週目に評価されたその他の重要な項目には、臨床的寛解(CDAI<150)、クリニカルレスポンス(CDAIのベースラインからの減少が≧100またはCDAI<150)、患者報告アウトカム(PRO)-2寛解(腹痛の平均1日スコア≦1および平均1日排便回数スコア≦3)、クリニカルバイオマーカーレスポンス(クリニカルレスポンスの達成に加えてC反応性タンパク質または便中カルプロテクチンのベースラインからの減少が≧50%)、内視鏡的レスポンス(SES-CDのベースラインからの改善が≧50%)、およびトレムフィア投与群とプラセボ群を比較した安全性が含まれます。患者さんは5年間の治療を受けることができます。

 

クローン病(CD)について

CDは炎症性腸疾患の1つで、米国では推定300万人の患者さんがいます4。CDは、原因不明の腸管の慢性炎症性疾患ですが、免疫系の異常に関連している可能性があり、遺伝的素因、食事、またはその他の環境要因によって引き起こされることがあります5。CDの症状はさまざまですが、腹痛や腹部圧痛、頻繁な下痢、直腸出血、体重減少、発熱などがあります6。現在、CDを根治する治療法はありません7

 

トレムフィア®(グセルクマブ)について

ヤンセンが開発したトレムフィアは、インターロイキン(IL)-23のp19サブユニットに選択的に結合し、IL-23受容体との相互作用を阻害するヒト型モノクローナル抗体です。IL-23は、中等症から重症の尋常性乾癬(PsO)や活動性関節症性乾癬(PsA)などの炎症性疾患の病態形成に重要な役割を果たしています8。トレムフィアは、注射剤や錠剤の服用(全身療法)または光線療法(紫外線を用いた治療)が有効な可能性のある中等症から重症の尋常性PsOの成人患者さん、および活動性PsAの成人患者さんの治療薬として、米国、カナダ、日本をはじめとする世界各国で承認されています。また、EUでは、全身療法の適応となる成人の中等症から重症の尋常性PsO、および以前の疾患修飾性抗リウマチ薬による治療で十分な効果が得られなかった、または忍容性のない成人患者さんの活動性PsAの治療に承認されています。

ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズは、トレムフィア®の全世界での独占販売権を有しています。

 

安全性情報について

グセルクマブの安全性に関する情報は、プレスリリース原文(英語)を参照ください。
Janssen Reports Positive Topline Week 48 Phase 2 Results for TREMFYA® (guselkumab) in Adults With Moderately to Severely Active Crohn's Disease | Johnson & Johnson (jnj.com)

 

参考文献

  1. Sandborn, W, et al. The Efficacy and Safety of Guselkumab Induction Therapy in Patients with Moderately to Severely Active Crohn's Disease: Week 12 Interim Analyses from the Phase 2 GALAXI 1 Study (Abstract OP089). Presented at the UEGW Virtual 2020 Congress October 11—13.
  2. Food and Drug Administration. TREMFYA® Prescribing Information. Horsham, PA. 2017. Available at: https://www.janssenlabels.com/package-insert/product-monograph/prescribi.... Accessed May 11, 2021.
  3. Clinicaltrials.gov. A Study of the Efficacy and Safety of Guselkumab in Participants With Moderately to Severely Active Crohn's Disease (GALAXI). Identifier: NCT03466411. Available at: https://clinicaltrials.gov/ct2/show/record/NCT03466411. Accessed August 2020.
  4. Overview of Crohn’s Disease. Crohn’s & Colitis Foundation. Accessed September 22, 2021, from https://www.crohnscolitisfoundation.org/what-is-crohns-disease/overview
  5. Causes of Crohn’s Disease. Crohn’s & Colitis Foundation. Accessed September 22, 2021, from https://www.crohnscolitisfoundation.org/what-is-crohns-disease/causes
  6. Signs and Symptoms of Crohn’s Disease. Crohn’s & Colitis Foundation. Accessed September 22, 2021, from https://www.crohnscolitisfoundation.org/what-is-crohns-disease/symptoms
  7. Crohn’s disease - Symptoms and causes. (2020, October 13). Mayo Clinic. Accessed September 22, 2021 from https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/crohns-disease/symptoms-c...
  8. Benson JM, et al. Discovery and Mechanism of Ustekinumab. MAbs 2011 3:535.

 

ヤンセンについて

ヤンセンが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、ワクチン・感染症、代謝・循環器疾患、肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
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ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。

 

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