ー「課題解決としてのファッション」を人気アパレルブランドとともに発信ー
ヤンセンファーマ株式会社(代表取締役社長:關口 修平、本社:東京都千代田区、以下「ヤンセン」)は、乾癬(かんせん)患者さんの声から生まれた衣服ブランド「FACT FASHION(ファクトファッション)」プロジェクトにおいて、乾癬患者さんから集めた衣服の課題(FACT)と、課題の解決策をイラストで表現した“FACT FASHION ICONS”を日本で初めて開発し※1、本日発表しました。併せて、本アイコンが示す機能を備えた新たなFACT FASHIONアイテムが、サザビーリーググループの株式会社MAISON SPECIAL(メゾンスペシャル)より2022年2月に発売されることを発表しました。新アイテムは12月17日(金)より予約できるようになります※2。
乾癬は、その疾患名や症状などから、未だ周囲に誤解されることの多い疾患です。乾癬患者さんの約7割が衣服に関してストレスを抱えている一方※3、疾患認知の低さなどから、患者さんが持つ衣服の課題はあまり知られていません。ヤンセンでは、患者さんの衣服に関する課題(FACT)の解決策を取り入れた衣服ブランド「FACT FASHION」を昨年発表し、乾癬の疾患認知向上と理解促進に取り組んでいます。
今回開発したFACT FASHION ICONSは、乾癬患者さんが抱える衣服の課題と解決策を6つのアイコンで表現したものです。例えば、“頭部から皮膚片が落ち、肩に溜まってしまう”という課題と、“衣服に皮膚片が付着しづらい工夫”という解決策をセットで表現することで、FACT FASHIONの衣服に備えられた機能を表現するだけでなく、その機能を必要とする乾癬患者さんの課題や、乾癬そのものについて知っていただくことを目的としています。
また、新たに登場するFACT FASHIONアイテムは、HIGH FASHION × HIGH FACTORYを掛け合わせたアパレルブランド MAISON SPECIALが、昨年に引き続き企画製作・販売を行います。今後も様々なアパレルブランドにFACT FASHIONの考え方を取り入れた服作りをしていただくことで、乾癬患者さんの衣服にまつわる課題が広く解決される社会に繋げたいという考えのもと、今回はよりMAISON SPECIALらしいデザインのアイテムが製作されています。FACT FASHION ICONSが示す乾癬患者さんの課題を解決する工夫を取り入れながらも、MAISON SPECIALが展開する他アイテム同様、デザイン性の高いアイテムとなっています。新アイテムは12月17日(金)に予約受付を開始する予定です。
ヤンセンは、FACT FASHION ICONSやFACT FASHIONの衣服を通して、まだ知られていない衣服に関する様々な課題への着目、さらには解消への取り組みが広がるよう、「課題解決としてのファッション」を提唱し、衣服を通じて乾癬の疾患啓発を進めてまいります。
今回、新たなFACT FASHIONアイテムの企画製作を行った株式会社MAISON SPECIALの玉井秀樹氏は「MAISON SPECIALでは、“本当に価値のあるモノ、世の中にない特別なモノ”を見出すことがこれから必要であるという考えのもと、日々服作りを行っています。今回FACT FASHIONの、“人の課題を起点に本当に必要としている人にとって価値のある服を提供する”という考えに共感し、新たなアイテム開発を行いました。乾癬によっておしゃれを楽しめないという課題が解消され、患者さんにとってファッションが日常の悩みから楽しみへと変わっていくことを願っています」と述べています。
乾癬患者さんの衣服に関する課題と解決策をセットでアイコン化するという初の試みにおいて、NTT東日本関東病院皮膚科 部長 五十嵐敦之先生は次のように述べています。「専門医として日々乾癬患者さんと向き合う中で、乾癬であること、また乾癬によって様々な悩みがあることを周囲に話せない患者さんも多くいると感じています。患者さんがより良い生活を送るために、『適切な治療』はもちろんのこと、『日常生活の悩みの軽減・解消』も重要であると考えています。今回の取り組みを通して、乾癬そのものまた患者さんの悩みが広く周知・理解されるようになることで、患者さんが自分らしく毎日を楽しめる社会になっていくことを期待しています」
一般社団法人INSPIRE JAPAN WPD乾癬啓発普及協会の代表 奥瀬正紀氏は「多くの乾癬患者にとって衣服の悩みは常につきまとうものであり、おしゃれをすること自体に諦めの気持ちを持つ患者も少なくありません。これまで知られることの少なかった乾癬による衣服の悩みが、アパレルブランドからの情報として乾癬患者以外の方に広く届くことは新たな取り組みだと感じています。アイコンが示す課題は多くの患者が共通して持っている衣服への悩みであり、この取り組みをきっかけに、まずは多くの方に乾癬を知っていただく、さらには乾癬に対する正しい理解が広がっていくことを願っています」と述べています。
ヤンセン代表取締役社長の關口 修平は「ヤンセンは、FACT FASHIONのプロジェクトを通じて新しい課題解決のあり方を提言しながら、引き続き、患者会の皆様やアパレル企業の皆様など、様々なパートナーと共に乾癬の疾患啓発に努めてまいります」と述べています。
FACT FASHION ICONSについて
NPO法人東京乾癬の会P-PAT
下記URLよりPDFとしてダウンロードできます。
https://www.janssen.com/japan/sites/www_janssen_com_japan/files/fact-fashion-icons_2022.pdf
MAISON SPECIAL企画製作 FACT FASHIONアイテム販売について
NPO法人東京乾癬の会P-PAT
https://www.maisonspecial.co.jp/f/store
MAISON SPECIAL ECサイト
https://www.maisonspecial.co.jp/
「FACT FASHION ECサイト」 ※外部リンク
https://www.factfashion.jp/
FACT FASHIONについて
慢性の皮膚疾患である乾癬が理由でファッションを楽しめなかった人たちの事実(FACT)に基づき、ヤンセンが2020年に製薬会社として患者会・アパレルブランドと共に立ち上げた日本初の衣服ブランド※1です。乾癬患者さんの心身の悩みを軽減すると同時に、衣服をきっかけに乾癬に対する理解や誤解の解消を促進することを目的としています。2つの乾癬患者団体(「一般社団法人INSPIRE JAPAN WPD乾癬啓発普及協会」、「NPO法人東京乾癬の会P-PAT」)と連携し、患者さんの衣服に対する満たされないニーズを定期的なヒアリングを行うなど、乾癬患者さんの声から生まれた今までにない衣服ブランドとして販売を開始しました。
乾癬について
乾癬は、未だに根治療法が見つかっていない、慢性の皮膚疾患です。世界で約1億2500万人、日本では約40-60万人の患者さんがいるとされ※4,※5、日本では近年増加傾向にあります。症状によっていくつかの種類に分類されますが、特徴的な症状として、皮膚が赤くなる「紅斑」、もりあがる「浸潤」、細かいかさぶたのような「鱗屑」、フケのようにボロボロとはがれ落ちる「落屑」がみられます。また、関節が腫れたり痛んだりすることもあります。外敵から体を守る免疫作用の過剰な働きが主な原因で、感染する病気ではありません。遺伝や生活習慣などさまざまな理由によって発症すると考えられています。
ヤンセンについて
ヤンセンが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、ワクチン・感染症、代謝・循環器疾患、肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
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ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。
【本件に関するお問合せ先】
ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部
TEL:03-4411-5046 FAX: 03-4411-5050 E-mail: [email protected]
- ※1 医療用医薬品製造販売会社として。当社調べ。2021年11月9日現在
- ※2 予約開始時期や発売時期は予告なく変更になる可能性がございます。
- ※3 2020年ヤンセンファーマ株式会社実施
乾癬患者さん500名対象「乾癬患者さんの日常生活における課題実施調査」より - ※4 Kubota, K., et al.: BMJ. Open., 5:1, 2015.
- ※5 照井正 他:臨床医薬 , 30:279, 2014.