本プレスリリースは、2021年7月1日(米国時間)に、米国ジョンソン・エンド・ジョンソンが発表したプレスリリースを翻訳・編集し、皆さまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料(英文)については、こちらをご参照ください。なお、本文中には日本未承認薬、未承認適応症に関する資料が含まれています。
デルタ(B.1.617.2)変異株に対する強力な中和抗体活性を実証
少なくとも8ヵ月間、免疫応答が持続
ニュー・ジャージー州ニューブランズウィック(米国時間2021年7月1日)- ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE: JNJ)(以下、当社)は本日、当社の1回接種COVID-19ワクチンが、急速に拡大するデルタ変異株およびその他流行が多く認められているSARS-CoV-2ウイルス変異株に対して強力かつ持続的な活性を示したデータを発表しました。さらに、免疫応答の持続性は、これまで評価されてきた期間である、少なくとも8カ月間持続することが示されました。プレプリント(査読前原稿)の研究概要2つが本日、bioRxivに投稿されました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの執行委員会副会長兼最高科学責任者であるポール・ストッフェルス医学博士は、次のように述べています。「本日新たに発表された試験結果は、世界中の人々の健康を守るために役立つジョンソン・エンド・ジョンソンのCOVID-19ワクチンの効力を強固にするものです。当社のワクチンは、COVID-19に対する持続的な防御を提供し、デルタ変異株に対する中和活性を誘導すると考えています。これにより、懸念される複数の変異株に対する1回接種ワクチンの防御効力を裏付ける強固な臨床データが得られました」
ジョンソン・エンド・ジョンソンのヤンセン・リサーチ&ディベロップメントのグローバル最高責任者であるマタイ・マメン医学博士は次のように述べています。「これまでに調査した8カ月間のデータによると、ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種COVID-19ワクチンは、強力な中和抗体反応を示し、その反応は衰えることなく、むしろ経時的に向上することが確認されました。さらに、持続的かつ特に強固で耐久性のある細胞性免疫応答が観察されました。これら新しいデータにより、当社の1回接種COVID-19ワクチンが、世界の健康に新たな課題をもたらしているパンデミックの終息に重要な役割を果たしていることを示す、しっかりした証拠が蓄積されていきます」
デルタ(B.1.617.2)変異株に対する強力な中和抗体活性を実証
本日、当社がbioRxivに投稿したプレプリントには、第3相ENSEMBLE試験の参加者の一部(n=8)から得られた血液サンプルからの新しい分析結果が含まれています。これらのデータは、ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種COVID-19ワクチンが、重症・重篤な疾患に対して高い有効性が示されたことが最近観察された南アフリカのベータ(B.1.351)変異株に対する中和抗体活性よりもさらに高いレベルで、デルタ変異株に対する中和抗体活性を誘発したことを示しています。
ENSEMBLE試験では、ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種COVID-19ワクチンは、重症・重篤な疾患に対して85%の有効性を示し、また、入院や死亡に対しての予防効果が確認されました。このワクチンは、試験期間中に急速に出現したベータおよびゼータ(P.2)変異株の流行が見られた南アフリカおよびブラジルを含む、世界のすべての地域で一貫して有効でした。
免疫応答は少なくとも8カ月間持続
ジョンソン・エンド・ジョンソンが実施したCOVID-19ワクチンの第1/2a相試験のサブスタディ(n=20)において、Beth Israel Deaconess Medical CenterのDan Barouch医師(M.D.、Ph.D.)らがbioRxivに投稿したデータによると、ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種COVID-19ワクチンによって生じた液性および細胞性の免疫応答は少なくとも、これまでの試験で記録された最新のタイムポイントである8カ月間持続しました。また、感染した細胞を探し出して破壊するCD8+T細胞を含むT細胞反応も、調査した8カ月間にわたって持続したというデータが得られました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのCOVID-19ワクチンを単回接種すると、懸念される様々なSARS-CoV-2の変異株に対する中和抗体が生成され、その中和抗体は経時的に増加しました(8カ月後の平均中和抗体価は29日後の平均中和抗体価を上回っています)。その中には、さらに流行が進んでいる感染性のより高いデルタ(B.1 .617.2)変異株、部分的に中和抵抗性のあるベータ(B.1.351)変異株、ガンマ(P.1)変異株、そしてアルファ(B.1.1.7)変異株、エプシロン(B.1.429)変異株、カッパ(B.1.617.1)変異株、D614G変異株などのその他の変異株、さらにはSARS-CoV-2の野生株(WA1/2020)が含まれます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの1回接種COVID-19ワクチンは、緊急パンデミック期間中、多くの地域や国に非営利で提供
このワクチンは、米国では2021年2月27日に緊急使用許可(EUA)を、欧州委員会では3月11日に条件付き製造販売承認(CMA)を取得しました。また、世界保健機関(WHO)からは、2021年3月12日に緊急使用リストが発行され、当社は、2021年3月17日にWHOの予防接種に関する戦略的諮問委員会(SAGE)から暫定的に推奨されました。この他にも、世界各国で多くの承認が得られており、各国での規制当局への申請も進行中です。
当社のCOVID-19ワクチンの研究開発活動は、ENSEMBLE臨床試験や米国向けの投与を含めて、契約番号HHSO100201700018Cに基づき、米国保健社会福祉省、事前準備・対応担当次官補局、アメリカ生物医学先端研究開発局(BARDA)から一部資金提供を受けており、米国保健社会福祉省(HHS)の国立衛生研究所(NIH)の一部門である国立アレルギー感染症研究所(NIAID)と共同研究で実施されました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、2015年以来、BARDAと協力して、インフルエンザ、化学、生物、放射線、核の脅威、エボラなどの新興感染症に対する革新的な解決策を模索してきました。
パンデミック対策に向けた当社の多面的なアプローチについての詳細は、www.jnj.com/covid-19をご参照ください。
###
ジョンソン・エンド・ジョンソンについて
私たちジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康こそが豊かな人生の基盤であり、地域社会の繁栄と、発展を促す原動力であると考えています。この信念に基づき、130年を超える長きにわたり、私たちはすべての世代の、人生のあらゆる段階の人々の健康を支えてきました。今日、世界最大級で広範な拠点を有するヘルスケア企業としての強みを最大限に活かし、世界中の誰もが、どこにいても、心身の健康と健全な環境を享受することができるよう、私たちは適正な価格でヘルスケアにアクセスできる、より健全な社会の実現に向けて努力しています。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、私たちのこころと科学の力、画期的な発想力を融合させ、ヘルスケアを飛躍的に進化させるべく取り組んでいます。
ヤンセンについて
ヤンセンが目指すのは、病が過去のものになる未来をつくることです。
治療が困難な病を過去のものとするために、科学の力で病に打ち克ち、画期的な発想力で多くの人々に薬を届け、真心を持って癒し、希望をお届けします。私たちはがん、免疫疾患、精神・神経疾患、ワクチン・感染症、代謝・循環器疾患、肺高血圧症の分野で貢献ができると考え、注力しています。
ヤンセンに関する詳しい情報はwww.janssen.com/japan/をご覧ください。
www.facebook.com/JanssenJapan/をフォローしてください。
ヤンセンファーマ株式会社は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門であるヤンセンファーマグループの一員です。
【本件に関するお問合せ先】
ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部
TEL:03-4411-5046 FAX: 03-4411-5050 E-mail: [email protected]