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ヤンセン、中等症から重症の尋常性乾癬患者さんにおける 皮膚症状の寛解が安定して継続されたことを示す トレムフィア®(グセルクマブ)の3年データを発表

公開日: 
2018/11/14

本資料は、米国ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン社が2018年10月19日(米国時間)に発表したプレスリリースの一部を日本語に翻訳し、11月14日、皆さまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先します。本資料全文(英文)は、https://www.janssen.com/news/news-releasesをご参照下さい。

 

3年目の評価において、臨床試験でトレムフィアを投与された患者さんが
PASI90とIGA0/1を安定的に維持したことを継続して実証

 

ネバダ州ラスベガス(2018年10月19日) – ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセン ファーマシューティカル カンパニーズ(以下、ヤンセン)は、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者さんに対するトレムフィアによる治療で、52週目(1年)以降の皮膚症状の寛解が156週目(3年間)まで安定して維持されたことを示す、VOYAGE 1試験の非盲検延長期間に得られた新たな長期データを発表しました。トレムフィアは米国食品医薬品局(FDA)によって承認された最初の抗インターロイキン(IL)-23モノクローナル抗体で、皮下注射により投与されます。ネバダ州ラスベガスで開催された第37回秋季臨床皮膚科学会(the 37th Fall Clinical Dermatology Conference)において発表された研究結果は、第3相VOYAGE 1試験でトレムフィアを投与した患者さんの83%近くが、156週目の時点で乾癬の面積および重症度の指標において90%以上の改善(PASI 90)(ほぼ完全な皮膚症状の寛解)、および医師による全般的評価(IGA)スコア「0(皮膚病変なし)または1(軽微)」を維持したことを示すものでした。

 

「これらのデータは、8週ごとの維持療法によってグセルクマブによる皮膚症状の寛解率が48週目、100週目、156週目で一貫して高かったことを示しており、目覚ましい結果であると言えます。」とVOYAGE 1試験のステアリング・コミッティメンバーであり、オレゴン メディカル リサーチセンター センター長のAndrew Blauvelt医師は述べています。*「症状の緩和や皮膚症状の寛解を含めた中等症から重症の尋常性乾癬の管理において、本日発表されたような長期データによって治療効果を継続的に評価することは非常に重要です。今回のVOYAGE 1試験の結果は、尋常性乾癬の治療においてグセルクマブでIL-23を標的とすることの長期的な影響を、私たちがより深く理解するための助けとなります。」

 

第3相VOYAGE 1試験の非盲検延長期間の結果では、最初からトレムフィア群に無作為に割り付けられた患者さんとプラセボ投与後16週目にトレムフィアに切り替えた群に無作為に割り付けられた患者さんの統合群において、156週時点で82.1%がIGAスコア0または1(皮膚病変なしまたは軽微)を達成し、96.4%がPASI 75、また82.8%がPASI 90を達成したことが示されました。

 

156週の時点において、53.1%の患者さんがIGAスコア0、また50.8%の患者さんが PASI100を達成しました。これらの評価は皮膚から完全に乾癬が消失していたことを示しており、100週時点で示されたPASI 100とIGA 0の結果と一致しています。

 

乾癬の症状および徴候に関する日誌(PSSD)に基づく反応もまた、100週時点と156週時点で一致していました。これは患者さん自身の報告による症状(そう痒、疼痛、刺痛感、灼熱感、皮膚のつっぱり感)および徴候(皮膚の乾燥、ひび割れ、落屑、脱落または薄片剥離、発赤、出血)を評価するツールです。PSSD症状スコア0を報告する患者さんの割合は100週時点で40.2%、156週時点で40.4%でした。

 

最初からのトレムフィア投与を受けた患者さんとプラセボからトレムフィア投与へと切り替えた患者さんを統合した494例のうち、48週目までに有害事象(AE)、重篤なAE、感染症、重篤な感染症を報告した患者の割合は、それぞれ70.9%、4.3%、50.2%、0.6%で、100週目までにおいては、それぞれ80.0%、9.1%、61.1%、1.2%でした。同じ患者群で、156週目までに報告された事象の割合はそれぞれ86.2%、13.4%、67.8%、2.2%でした。活動性結核、日和見感染、重篤な過敏症反応はトレムフィアを用いて治療した患者さんにおいては報告されませんでした。

 

「私たちは今回の結果を非常に嬉しく思っています。これらのデータは、3年以上にわたるトレムフィア の使用で蓄積されてきた安全性と有効性のエビデンスを一層強固にするものです。」とヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント社の免疫領域部門開発責任者であるNewman Yeilding医師は述べています。「乾癬のような慢性の免疫疾患に対する革新的な治療法の開発に注力する中で、患者さんや医師が治療法を決定する際により多くの情報を利用できるようにするため、長期的データを構築することに私たちは集中的に取り組んでいます。」

 

VOYAGE 1試験について

この第3相、無作為化、二重盲検、プラセボ・実薬対照比較臨床試験は、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人を対象として、プラセボおよびアダリムマブとの比較でトレムフィアの有効性および安全性を評価することを目的にデザインされました。患者さん(837例)を無作為化し、0、4および12週目にプラセボを投与、その後16週目および20週目にトレムフィアに切り替え、引き続き8週ごとに投与する群、0、4および12週目にトレムフィア 100 mgを投与後に8週ごとに投与する群、またはアダリムマブを0週目に80 mg、1週目に40 mg投与後、47週目にかけて2週ごとに投与し、52週目にトレムフィアの8週ごとの投与に切り替える群に割り付けました。

本試験の同時主要評価項目は、プラセボ群と比較した、トレムフィア群における16週目にIGAスコア0または1(皮膚病変なしまたは軽微)[対プラセボで73% vs 3%、P<0.001]およびPASI 90[対プラセボで85% vs 7%、P<0.001]を達成した患者さんの割合としました。副次的評価項目を16、24および48週目に評価し、試験期間全体にわたって安全性モニタリングを実施しました。非盲検延長期間は52週目に始まり、現在進行中です。現在までに公表されている結果には、試験の156週目にかけての結果が含まれます。48週目までは欠損データに対して無効例補完ルールを用いましたが、48週目を過ぎてからは、治療不成功ルールの適用後、欠損データの補完は行いませんでした。

VOYAGE 1 試験は、2つの第3相試験( VOYAGE 2 試験と NAVIGATE 試験)を含む包括的なトレムフィア 第3相臨床開発プログラムの一部です。

 

トレムフィア®(グセルクマブ)について

トレムフィアは、ヤンセンが開発したヒト型モノクローナル抗体であり、乾癬の病態形成に関与するIL-23を選択的に阻害します。米国、カナダ、欧州等において、中等症から重症の尋常性乾癬に対する治療薬として承認されています。日本においては、2018 年5 月、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応症として販売を開始しました。
活動期の関節症性乾癬の治療においてトレムフィアを評価する第3相臨床試験、中等症から重症の尋常性乾癬の治療においてトレムフィアの有効性をセクキヌマブと比較して評価する第3相臨床試験、およびクローン病を対象とした第2/3相試験が進行中です。

 

乾癬について

乾癬は、皮膚細胞の異常増殖をきたす慢性の免疫疾患で、隆起した炎症性の赤みを帯びた皮疹や銀白色の細かいかさぶたに覆われたような鱗屑(りんせつ)が特徴で、一部の患者さんは関節の腫れや痛みを引き起こすこともあります。世界で約1億2,500万人、日本では約50〜60万人1,2の患者さんがいるとされ、近年増加傾向にあります3

 

安全性情報について

トレムフィアの安全性に関する情報は、プレスリリース原文(英語)を参照ください。

https://www.janssen.com/janssen-announces-new-three-year-tremfya-guselkumab-data-demonstrates-stably-maintained-rates-skin

 

* Andrew Blauvelt医師はヤンセンに対する有償のコンサルタントです。メディア活動に対する報酬は支払われておりません。

 

参考文献

1. Kubota K. et al. BMJ Open. 2015 Jan 14;5(1)

2. 照井正 他:臨床医薬, 30:279, 2014.

3. T. Ito et al; J Dermatol. 2018 Mar;45:293-301

 

ヤンセンについて

ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、病気のない世界を実現するために日々努力しています。今までにない、より良い方法で疾患を予防・撲滅・治療・治癒し、人々の命に貢献することが私たちの望みです。そして、常に患者さんのことを考え、最も有望なサイエンスを追及しています。私たちヤンセンは、人々の希望と命を明日につなぐため、世界中とコラボレーションしています。

さらに詳しい情報はwww.janssen.com/japanをご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ先】

 ヤンセンファーマ株式会社 コミュニケーション&パブリックアフェアーズ部

TEL:03-4411-5046   FAX: 03-4411-5050@ E-mail: [email protected]