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麻酔用鎮痛剤 フェンタニル注射液「ヤンセン」の発売のお知らせ ~術中から術後までの疼痛管理の提案が可能に~

公開日: 
2009/05/27

米ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J)の医療用医薬品日本法人、ヤンセンファーマ株式会社(東京都千代田区、社長:関口 康)は、5月15日の後発品の薬価収載をうけ、本日5月26日より麻酔用鎮痛剤フェンタニル注射液0.1mg「ヤンセン」、同0.25mg、同0.5mg(一般名:フェンタニルクエン酸塩)を発売いたします。

 

本剤は、1960年にベルギーのヤンセン・ファーマスーティカ社の創立者である、ポール・ヤンセン博士により合成された麻酔用鎮痛剤です。フェンタニルクエン酸塩の注射剤は1965年のイタリア、フィンランド等での発売以来、日本を含め世界96の国と地域で承認されており(2008年4月)、全身麻酔および術後における鎮痛、癌性疼痛に対する鎮痛等に使用されています。本剤はμ(ミュウ)‐オピオイド受容体に選択的に作用し、鎮痛作用を示します。また、0.1mg、0.25mg、0.5mgの3製剤を発売することにより、術後疼痛管理などの薬液調製時の利便性向上を図っています。

 

当社では、2007年1月22日にわが国初の超短時間作用性オピオイド鎮痛薬注1である「アルチバ®静注用2mg、同5mg」 を発売し、今日まで、強力な鎮痛作用により手術侵襲に対する生体のストレス反応(血圧上昇、心拍数上昇など)を抑制する 「患者さんにやさしい鎮痛重視の 麻酔管理」 を目指してきました。 この度、「フェンタニル注射液」を発売することにより、「アルチバ®」による全身麻酔中の鎮痛に、「フェンタニル」によ る術後の鎮痛を加えた周術期の疼痛管理の提案を総合的に行うことが可能となります。

 

注1選択的にμ-オ ピオイド受容体に作用し、鎮痛薬の中でも鎮痛効果が強力といわれているフェンタニルと同等の高い鎮痛作用を発揮します。また、同時に鎮痛作用の発現・消失 が速やかで調節性に優れるとともに、長時間投与後も蓄積性がないため、必要な時に必要なだけ鎮痛を得ることが容易な薬剤です。

 

製品概要:
【承認取得日】2009年1月6日【販売名】フェンタニル注射液0.1mg「ヤンセン」
フェンタニル注射液0.25mg「ヤンセン」
フェンタニル注射液0.5mg「ヤンセン」【一般名】フェンタニルクエン酸塩【薬効分類】麻酔用鎮痛剤【効能・効果】

1.全身麻酔、全身麻酔における鎮痛
2.局所麻酔における鎮痛の補助
3.激しい疼痛(術後疼痛、癌性疼痛など)に対する鎮痛

【薬価】フェンタニル注射液0.1mg「ヤンセン」1管  : 245円
フェンタニル注射液0.25mg「ヤンセン」1管 : 584円
フェンタニル注射液0.5mg「ヤンセン」1管  : 1,126円