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抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤 「CNTO148」 (一般名:ゴリムマブ) の共同開発・共同販売について

公開日: 
2006/08/22

田辺製薬株式会社(本社:大阪市、社長:葉山夏樹)とジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)グループのセントコア社(米国ペンシルバニア州、社長:ニール・ファウラー)は、セントコア社の抗ヒトTNFαモノクローナル抗体「CNTO148」(一般名:ゴリムマブ)の日本、台湾、インドネシアにおける共同開発・共同販売契約を8月7日付けで締結しました。本契約にともない、J&Jグループのヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都、社長:関口 康)と田辺製薬は、本剤の日本における開発ならびに販売を共同で行ないます。

「CNTO148」は、セントコア社で創製、開発された長時間にわたって作用する皮下注射タイプの抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤で、関節リウマチなどのTNFαが関与している炎症性疾患に対する有用な治療薬となると考えられます。欧米では、関節リウマチ、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎の適応症で、第三相臨床試験を実施中です。日本では、ヤンセンファーマが関節リウマチの第I相臨床試験を単独で実施しておりますが、今回の契約締結にともない、日本における第II相以降の臨床試験はヤンセンファーマと田辺製薬が共同で行い、承認取得後は同一販売名で両社が共同販売する予定です。

ヤンセンファーマは、「中枢神経系」「真菌症」「鎮痛・麻酔」「がん」の4つのコア・フランチャイズを中心に、J&Jグループの豊富なパイプラインから有用性の高い医薬品を提供しております。今後は、「免疫・炎症」領域を含むセントコア社の有用な新薬についても迅速に開発していく予定です。

田辺製薬は、2002年よりセントコア社で開発された静脈注射タイプの抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤であるレミケード®を提供し、多くのクローン病や関節リウマチの患者さまにご使用いただいています。このたびの契約によって、田辺製薬の重点領域のひとつである「免疫・炎症」領域の製品パインプラインを強化するとともに、より多くの患者さまの治療に貢献することができるものと期待しています。
 
今後、ヤンセンファーマと田辺製薬は、患者さまのQOL向上に貢献するため、早期の上市に向けて、共同で開発を推進してまいります。